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TOPICS−新着情報

人気画家コレクション展
同時開催 鎮西直秀 油彩展
会期  
2021年2月11日(木・祝)〜2月16日(火)
10:00〜19:00 (最終日は17:00閉場)
会場
愛知・名古屋 名鉄百貨店本店[本館]10階
美術サロンI・II  TEL 052-585-2841
鎮西直秀先生在廊日(予定)
2月13日(土)11:00〜17:00、
14日(日)10:00〜17:00

 

展覧会プレビュー 展覧会担当者に聞く 展覧会の見どころ

 今年も恒例の「人気画家コレクション展」が立春を過ぎて初春の空気に満ちた名古屋で開催されます。今展では、まばゆい光彩を描く人気画家、鎮西直秀先生の個展を同時開催いたします。展覧会の見どころを担当バイヤーの方にうかがい、また、鎮西先生には、昨年から続くコロナ禍での制作のご苦労や今展に出品される作品についておうかがいしました。

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
鎮西直秀 『瑞兆 旭日・富士図』 ミクストメディア変3号
 
人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
「一枚の繪」2010年2月号より、モノクロームの富士を描いた特集の取材にて
人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
「一枚の繪」1995年11月号より、空から富士を取材
「新たな境地を模索する」鎮西直秀

 鎮西先生の2020年は、そのご活動の大半を、コロナ禍による影響を被ってしまいました。

「昨年、緊急事態宣言前は、3月の銀座(ギャラリー一枚の繪)の個展の準備でアトリエに籠って制作をしていました。銀座の個展の後は、是迄の現地で取材した風景をアトリエで完成させるというスタイルに新たな境地を模索する必要が有ると考えていて、試行錯誤を重ねている所です。しかし富士は描き続けるだろうと思っています」

 新型コロナウイルス感染症の感染者が国内で確認されたのが昨年の1月。2月のおわりに政府から全国の小学校〜高校までが臨時休校を要請されるなど、ものものしい状況下で銀座での個展が開催されたものの、情勢を反映して来場者は激減。5月に愛媛・松山で開催予定だった個展が11月に延期されるなど、画家を取り巻く環境が一変してしまいました。それをチャンスと捉えたのかどうか、鎮西先生は「新たな境地を模索する必要が有る」と、スタイルの転換へ行動にうつされました。そんな中、「しかし富士は描き続けるだろう」とおっしゃるお心には、モチーフに対する畏敬の念と、このコロナ禍を焼き尽くすような力強い作品の象徴として、古来から、霊力を発揮してきた対象を表現しようという、祈りにも似た営為を感じずにはいられません。


芸大の卒業制作から現在まで描き続ける霊峰富士

 1953年高知県生まれ。現役で東京藝術大学絵画科に入学(彼末宏教室)し、在学時に一枚の繪主催・現代洋画精鋭選抜展で最高賞の金賞を受賞。その後パリ・サンターヌ画廊で個展を開催し、美術界のトップランナーとして現在も作品を発表し続けている鎮西先生。モチーフとしての富士との格闘は学生の頃から始まっていました。

「初めて富士の絵を描いたのは芸大の卒業制作で、その頃心酔していた北斎から学んだ波と雲の海景に富士を遠景に描いた『波の音』という作品でした」(「一枚の繪」1995年11月号 〈特集 富士探訪 鎮西直秀—大空から描く富士〉より)

 富士を描いてから20年後の95年、「一枚の繪」の特集でヘリコプターに乗って空からの富士を取材。雲海に浮かぶ霊峰の頂を『魁雲 富士図』と題して画布を染め上げました。
その15年後の2010年には、モノクロームによる山容の表現に挑み、成功を収めました。〈墨に五彩あり〉ということばありますが、単色の中にも、彩色の襞が、湿度を含んだ空気の粒子の階調を麗しく表現されていました。

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
鎮西直秀 『瑞輝 伊勢夫婦岩旭日』 紙に油彩特1号
人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
鎮西直秀 『瑞輝 名古屋城名月』 紙に油彩特4号

「朝夕の光彩や満月から溢れる神の恵みの様な力を感じて欲しい」

「やはり今描くべきは眩しく輝く強烈な光彩だと感じています。毎日耳に入るニュースは、心を押し潰される様な事ばかりなので、自らを奮い立たせる為にも目映い彩色を欲しているのです」

 コロナ禍は現在第3波の只中。鎮西先生は、モノクロームによる成果を得たのちも、モチーフの放つ光彩、そして霊性なるもの―イデア―を、白いキャンバスへ、その輝く姿を描き続けています。それはひとえに、

「私が絵を描く目的は自己満足では無く、私の作品を見て下さる方に朝夕の光彩や満月から溢れる神の恵みの様な力を感じて欲しいという事です」

という、見るひとの安寧を願う祈りにも似た心持ちから発しているかのようです。また、そのために必要な体力の保持や精神の集中を常に心掛けているとも。ストイックなまでに画面に向かう姿勢は、10年前の東日本大震災の折に、宮城県仙台市の展覧会会場に居合わせて、自然の脅威とともに、自然の美しさによって心癒やされる思いをされたことと不可分なのかとも感じられました。
会場には、上述の富士をはじめ、満月の明かりのもとに屹立する名古屋城や陽光を背にした伊勢夫婦岩など、コロナ禍を焼き尽くさんばかりの光彩を放つ作品が並びます。見ると力が湧いてくる鎮西先生のお作品。どうぞ楽しみにご高覧ください!

 

気鋭の画家から色彩のコンダクターの作品を展示する「人気画家コレクション展」

 「人気画家コレクション展」では、Jazzシリーズや近年では古木や生花をモチーフにあらた境地を開拓し続ける色彩のコンダクターこと立川広己先生をはじめ、「一枚の繪」でも活躍中の気鋭の画家・茶谷雄司先生(日展、光風会)や日本画家・佐久間香子先生(日展)、名古屋が地元の山田幸見先生、さらに美術界を代表する画家たちの作品の数々をご覧いただけます。
お家で過ごされることの多い昨今。一枚の絵は想像の世界へと通じる窓として、心を和ませてくれます。きっと、コレクションに加えられる作品が見られることと思います。どうぞご期待ください!

 
人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展 人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
立川広己 『ヒマワリ』 油彩F10号  山田幸見 『林檎花』  油彩F4号
人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展 人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展
茶谷雄司 『Flora』油彩F3号 佐久間香子 『金蓮花』日本画F3号


 人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

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