一枚の繪－一枚の繪アートマルシェ

創業1968年、一枚の繪株式会社は「絵のある生活」を提案します。

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会期　2020年2月10日(月)～2月15日(土)　 10:00～17:00 （最終日は16:00閉場）
東京・中央区聖路加国際病院１階聖路加第一画廊
主催：一枚の繪株式会社
TEL：03-3575-0160（一枚の繪）


	島田紘一呂『仲良し』（ペンダントヘッド）　木彫

	立川広己『紅花』油彩F０号

展覧会プレビュー　
展覧会担当者に聞く展覧会の見どころ

東京、隅田川のほとりの築地場外市場の近くにたつ聖路加国際病院。院内には、100号前後の大作から3、4号くらいの小品の絵画が壁面を飾られていて、院内は、癒やしの空間につつまれています。

名誉院長だった故・日野原重明氏が芸術に造詣が深かったこともあったのでしょうか、この聖路加国際病院内には、患者さんや病院関係者以外の方も観に行くことができる画廊が２つあります。本館１階、隅田川沿いの方の玄関（東口）から入って、右手にスターバックスコーヒーをみてその正面あたりには、第一画廊があります（第二画廊は旧館二階の連絡通路にあります）。
この度、第一画廊では初めての「一枚の繪アートマルシェ」を開催することになり、出品作家や作品を、すべて紹介することは叶いませんが、主な見どころをお伝えします。

心和ませてくれる猫の木彫―島田紘一呂

　今展でまずご紹介するのは、数ある公募団体の中でも歴史ある団体の二科会（1914年結成）の彫刻部の理事を務められている木彫を中心に制作をされている島田紘一呂先生。島田先生の猫の彫刻作品は、カタログハウスの刊行している雑誌「通販生活」の表紙を飾られたことがあるので、どこかで目にしたことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。

島田先生は、1944年東京に生まれ、多摩美術大学大学院を修了。在学中から二科会に出品されていて、2012年の二科展で文部科学大臣賞を受賞されています。
島田作品の猫たちは、アトリエ前の庭に集い来る、飼い猫をはじめ、ご近所で暮らす地域猫たちをモデルにされていて、愛らしい仕草や、島田先生ならではの独特のかたちに造形（半具象的なかたちの面白い形の猫などもあったりします）された作品を見ていると、思わず目尻が下がるような、心を和ませてくれる猫（作品）たちに出会うことができます。
猫をモチーフに作品をつくりはじめたきっかけは、現在のアトリエに引っ越してきて間もない頃、玄関に猫の赤ちゃんが捨てられていて、その子猫を飼い始めたことだったそうです（その猫は19歳の長寿を全うしたそうです）。その、天恵ともいえる猫を彫り続ける島田先生は「猫を通しての心象風景」を表現したいとのこと。島田先生が現出される猫たちを見ていると、じっと一点を見つめて獲物を狙うひとコマや、ひだまりで気持ちよく昼寝をしているあたたかな空間を感じさせてくれます。
この「アートマルシェ」では、『仲良し』のようなペンダントヘッドやブローチを出品されます。手にとって賞翫できる可愛らしい猫たち。木彫ならではの手触りや木の香りまで楽しめる作品をご覧いただくことができます。癒やし効果抜群の猫たちに、ぜひ会いに行ってみてください。


	加藤修『木漏れ日』　油彩F４号

	村山美代子『ないしょのはなし』日本画F３号

一枚の繪で活躍する充実の作家陣―立川広己、加藤修、村山美代子……

　島田先生に続いて、原色の力がモチーフの生命力を増幅させる、花や樹木、トルソーなどを描く立川広己先生（1949年東京生まれ、現代洋画精鋭選抜展第20回記念大展金賞受賞、安井賞展出品。自由美術協会会員）、草木花が最も輝く季節の情景の空気感を画布に封じ込めたかのような風景作品を描き続ける加藤修先生（1950年東京生まれ、人間讃歌大賞展佳作賞受賞、第38回絵の現在選抜展銅賞受賞）、2018年末から１年間、パリに留学して洋の東西の美を吸収して成長を続ける日本画家・村山美代子先生（東京生まれ、東京藝術大学日本画専攻卒業、第41回絵の現在選抜展銅賞受賞）。

さらに、小野月世先生（日本水彩画会常務理事）、山本佳子、西滝直人先生（一水会）といった公募団体で活躍されている方々に、田中章惠、黒田慶子先生といった一枚の繪が主催する公募展、繪の現在選抜展受賞作家、昨夏、聖路加第二画廊で個展を開催された水彩画家・王軍先生などなど、一枚の繪の人気画家の小品の数々をご覧いただけます。

癒やしの空間に展示された癒やしのアートを一身に浴びることのできる「一枚の繪アートマルシェ」に、ぜひ足をお運びください！

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