明けましておめでとうございます。
一枚の繪は五十二才になりました。
お客様、画家の皆様、主催者様にお支えいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。
創業時「ご家庭に一枚の絵を」というスローガンを掲げ全国展開をしていった当時に比べれば、今、多くの方が絵をお持ちだと思います。家に絵があるって楽しいことだと実感されているはずです。
これからも
絵を持つ喜び。
絵を描く喜び。
絵と生きていく。
この思いを今年ももっともっと広げていきたいと念願しています。
旗艦店であります銀座のギャラリー一枚の繪に皆様にもっとお越しいただけるように
パフォーマンスやギャラリートークを充実させたいと考えています。
全国の会場においても同じように展開したいと思います。
実際に見て体験することはスマホの仮想体験よりずっと厚みのあるものです。
本物の絵が持つ情報量は絶対に写真ではわからないものです。
私はいつもそれを実感します。
画家がどうしてその絵を描くのか、という疑問は実物を見るとなんとなくわかるのです。
だから人は美術館に行くのだと思います。
美術館に行く理由は様々だと思います。
なぜ絵を見たいのか?
教科書で見たから、新聞に出てたから、つまり有名だから。
いい絵というのはこういうものであるということを確認したいから。
時代の変遷というものを見たいから
歴史の勉強になるから。
何か刺激が欲しいから。
目の肥やし。
そして全てをさらけ出している画家に出会うのです。
絵を理解するのに一番いいのは絵を買うことです。
自分の審美眼を涵養するには自腹を切ることです。
絵と生きていく、ということです。
詩人の寺山修司は「馬券を買うことは自分を買うこと。」と書いています。
それと似ていると思います。
馬券と一緒にするなと怒らないでください。
馬券も芸術も見果てぬ夢なのです。
どうしても買わずにいられないような絵、そんな絵に会うお手伝いをしていきたい。
そう心から願っています。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。 |