1968年広島県尾道市生まれ。名古屋芸術大学を卒業後、公募団体の光陽会に出品。光陽展では安田火災美術財団奨励賞、文部科学大臣賞と、大きな賞はすべて受賞。2005年一枚の繪主催・第34回絵の現在選抜展で最高賞の金賞を受賞し、地元の広島での活動をベースに、銀座・ギャラリー一枚の繪でも定期的に個展を開催されています。
絶大な影響を受けた古典絵画との出合いは、美大受験で通った予備校の西洋古典絵画の模写の制作。「油の上からでも水で描けるというのがすごいなと。油絵のギトギトした感じとは違う、きめ細やかさと軽いカラッとした絵肌も体質に合った」(「一枚の繪」2005年7月号、選抜展金賞受賞取材記より)そうです。モチーフの女性像や衣裳を表現する、心地よい緊張感をみせる線描を見ていると、ルネサンス時代の、工房制作が活況を呈していた時代の画工よろしく、花岡先生のキャンバスに向かって小気味よく絵筆を動かす姿が想像できそうです。 |