Q 作品で表現したいものとは?
A 四季の移ろいを花から感じ、自然の素晴らしさや短いながらも命の輝きを放った花を見るよろこびといった、私自身が抱いた印象を画面に表現しようと思っています。花を見つめていると、色彩や造形に感動を覚えます。不思議なことに、メッセージのない花はないんですね。
また、大事にしているのは偶然なんです。二度と出合うことがないかもしれない、今ここで巡り合った花を描こうと。だからかもしれませんが、私の絵は花によってころころと変わって見られることがあるんです。カサブランカを描くと強い調子になったり、矢車草だと色も形もやさしい調子になったり。意識しているわけではなかったんですけれど、モチーフ(花)によって絵って変わるものなんだなと思うんです。
私は、自分の感性、感覚を大事にしています。私の絵の師は花。他の先生方の作品を観ることも大切ですが、何よりも、師である花を見続けていたいんですね。
「花の画家」といってもよいほど、四季折々の花々を描き続けている羽倉恭子さん。今年で画業30年を迎える現在、個展やグループ展、公募展では東光会会員として作品を発表している。 |